五條東中学校: 2019年6月アーカイブ

6月19日(水)、1学年で道徳公開授業を行い、小中合同で研修会を持ちました。
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〈主題〉
 それぞれの個性を大切に
〈資料〉
 トマトとメロン
〈ねらい〉
 個性を伸ばして充実した生き方を追求する

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 人と比べることでなく、自分の良さを伸ばし生きていくこと。育った環境も、性格も違い、得手不得手もある。
 けれど、どの人も、どの命も尊い。今を一生懸命生きていることが尊い。この世に存在している、今を生きていることが全て尊いもの。
 それぞれの良さを伸ばし、自信を持って生きていこう。
 自分の良いところを伸ばし、他の人の良いところも大切にしていこう。
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 授業後は、それぞれ授業の感想や意見交換をし、道徳の取り組みについて話し合いが持たれました。
 本校の「自ら学び進んで行動する・思いやりの心をもつ・体力づくりに励む」という教育目標は、「豊かな心」を育み、「確かな学力」をつけるという点においは、小中共通の課題として共に取り組むことであると考えられます。
 五條東校域の児童生徒の教育のために、今後も研鑽を積んでいきたいと思っております。

 6月15日(土)、休日授業参観及び親子人権教育講演会が行われました。多くの保護者が参加してくださり、共に学習をすることができました。

 3年生は、1・2限を使って、修学旅行発表会を持ちました。テーマ別に、班で調べたこと、体験したことについて報告をしました。
190620003.jpgA組 
1班:ガマについて
2班:国際通りについて
3班:沖縄料理について
4班:貝殻アートについて
5班:史跡巡りについて
6班:方言について




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B組
1班:首里城について
2班:海浜体験について
3班:三線について
4班:星座観測について
5班:シーサーについて
6班:ひめゆり学徒隊について




 サーターアンダギーは、家庭によって味が少し違うとか、三線を習ったけど音が出しずらかったとか、さとうきびを絞らせてもらった、あるいは、方言カルタをして覚えたなど、現地へ行き、現地で体験したからこそ、わかったことや感じられたことが素直な感想として述べられていました。また、首里城を見て、まず思ったことは「赤い!」と・・・。確かに首里城の鮮やかな朱色に目を奪われてしまいます。実際に目にして、なぜだろうと感じたりすることから学習が始まり、深まっていくのだと感じました。
 こんにちは はいさい(男性)はいたい(女性)、いただきます は、くゎっちーさびら・ごちそうさまは、くゎっちーさびたんなど、沖縄の方言にも親しんだようです。方言が禁止されたという時期もあったと発表するのを聞き、民泊体験があったからこそ、そう言った話も聞けたのだろうと思いました。地域の方とのコミュニケーションもまた、知る・学ぶという学習を深くしたのだと感じました。
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1、2年生は2限目に参観授業を行いました。
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≪親子人権教育講演会≫

内容:ネット・ケータイ安全教室
講師:NTTドコモ スマホ・ケータイ安全教室事務局 石田様
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〈学習内容のポイント〉
SNSについて
・トラブルを知る
・知った上でどうしたらよいのか学ぶ
・ネットの特性を知る
 ⇒ネット上に載せたものは誰でもコピーや保存ができる
 ⇒場所や個人が特定される
 ⇒個人情報を発信する立場にもなる
 ⇒大丈夫と思っても、炎上につながる
 ⇒一度載った情報は消せない
 ⇒ネットを見ている人とは、信頼関係は成立しない
  〈冗談は信頼関係があるから成り立つ〉
 ⇒警察もネット上もパトロールしている
 ⇒やめられない・コントロールできない人が増えている
 ⇒生活リズムが崩れ、睡眠時間を削るなど悪影響もでている
 ⇒工夫で改善できることがある。大人の人や家の人に相談することが大事。
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 PTA役員の方が受付をして下さいました。
 参観後、多くの保護者の方が残ってくださり、共に、講演を聞き、学習をして下さいました。

食育月間

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 毎年6月は「食育月間」です。本校でも、給食の時間、食育放送を行っていますが、今月は、沖縄修学旅行「食レポ」を中心として、郷土食について考えようというテーマで、放送を行いました。

6月12日(水)
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今日の献立は、ご飯、肉じゃが、鮭の塩焼き、白菜のごま和え、牛乳です。今日と明日の献立は、五産五消献立となっており、五條で生産された野菜や豚肉、卵を使っています。味わっていただきましょう。
 先月の放送で、「修学旅行の食レポ」を予告しましたね。さーあ、お待ちかね、今日は、「沖縄料理」を紹介しましょう。
 修学旅行1日目は、ひめゆり会館で沖縄郷土料理を食べました。何と言っても、人気NO1だったのが、「沖縄そば」です。
では、「沖縄そば」食レポスタート!

 奈良県では食べられない、沖縄県独特のそばです。一口"ちゅるっ"と食べればくせになり、とめられないくらいのおいしさ! 麺が太くて、ちぢれていて、歯ごたえがあり、出汁だしがきいています。ラーメンというより、うどんのスープのような・・・透明な出汁です。麺がつるつるしていて、のど越しがよくて、それに、麺とスープがうまーい具合に絡み合ってる。何杯でもいけるぞ!って感じです。豚肉と紅しょうがが入っていますが、うーん、これがまた、相性抜群!なんだ。皆さん、想像できましたか? 
 次に、ジューシーという、炊き込みごはんもおいしかった。ジューシーの特徴は、豚肉のゆで汁と昆布こんぶ出汁だし、そして、ひじきやにんじんなどの野菜を一緒に炊き込むことって聞いたよ。
 そうそう、紅イモフライもあったなぁ・・・最初は、何じゃこれは! ごま団子?! って思ったけれど、食べてみると、何とおいしい! 紅イモの甘みとゴマがマッチして最高だった。

 夕食は、ホテルでのバイキングでした。人気ベスト3は・・・じゃーん、「グルクンのから揚げ」「ラフティー」「シークァーサージュース」です。
では、食レポスタート!

 グルクンは、鯛に近い白身魚で、クセがなく、淡泊な味で、とってもおいしかった。あっさりして食べやすいから、おかわりして、ご飯がすすむすすむ・・・酢づけのサラダと一緒に食べると、もっとうまい! 野菜の食感と、白身のやわらかい食感が口の中で手を取り合ってダンスをしているようだった! 
 次に、ラフティーで。ラフティーは豚の角煮だ。甘辛い味で、とろっとろ・・・肉厚のチャーシューを食べているようで、うまい! だし汁や泡盛あわもり、黒砂糖などで味付けしてあるらしいから、その味がしみて、最高だ。箸で切れるほどトロリと肉を柔らかいぞ。見た目も照りがアメ色だ。
 フルーツやパイナップルもあったけど、シークァーサージュースが実に良かった。さっぱりした味で、レモンの感覚に似ており、疲れた後に飲むと実においしい! 最近疲れたなぁ・・・なんて感じている生徒の皆さん、一度シークァーサージュースを飲んでみて。スッキリするぞ。
 
 そうそう、こんな意見もあったぞ。「冬瓜とうがんと豚バラ肉の煮物」、これがおいしかった!と言っていた人もいたよ。冬瓜は、沖縄の方言で、「シブイ」と呼ぶそうだ。豚肉と相性が抜群。とろっとやわらかい、冬瓜の食感に、やさしい味。口の中で舌が、羽毛うもう布団ふとんに包まれたようだ。

うーん、最高にうまい!

 どうでしたか? 沖縄食レポ、想像できたでしょうか? 

 そうそう、ここで、少しだけ、解説しておきましょう。琉球りゅうきゅう料理と沖縄料理は違うのです。「琉球料理」は、沖縄独自の材料や調理法を使って、歴史的に受け継がれてきた料理のことです。一方、「沖縄料理」は、タコライスやポーク玉子など、戦後、アメリカの影響を受けて作られるようになった料理のことです。

第2弾は、この沖縄料理を中心に、レポートしましょう。楽しみに・・・

 今日は、沖縄の料理に触れましたが、その土地に伝わり、食べられてきた料理を郷土料理と言いますね。私たちが住む、五條市や奈良県にも、郷土料理があります。その地方独特の食文化や生活習慣を知り、伝えていくことも、私たちが今、生きていく上で大切な事です。6月は、食育月間です。食べることを通して、ふるさとを考えたり、仲間づくりを考えたりする時間にしていきましょう。

6月18日(火)
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 今日、明日の給食は、奈良県や五條市の食材を用いてメニューになっています。かやくうどんには、よしのくずが入っています。葛粉くずこ粒子りゅうしは小さく、繊細せんさいなめらかな食感が特徴です。コシ、粘り、透明感にもすぐれ、夏の和菓子や日本料理等、様々な食材に使われています。
 また、体内に吸収されやすく、体を温めいやす効果があるので、風邪など、体調を崩した時にも重宝ちょうほうされます。
 1年生の人は校外学習で、万葉文化館に行きましたね。万葉集について学んだと思いますが、この、葛の花、美しさが昔から多くの人々に愛され、和歌に詠まれてきました。私たちが住む五條市阿太でも、読まれています。阿太小学校出身の人なら知っていますよね・・・

「 ()葛原(くずはら) (なび)く秋風吹くごとに 阿太の大野の 萩の花散る 」

広大な秋の野一面に生い茂る葛と萩。 秋風が吹くたびになびく葛の葉はまるで白波が立っているようです。そして、波に流されてゆくように ほろほろと散る萩の花。と読んでいます。

1年生の人は、思い出しましたか? 

 今日のメニューは、他に、米粉パン、奈良県産キャベツのミンチカツ、ほうれん草とベーコンのソテー、牛乳です。
 さて、先週に続き、沖縄食レポです。今回は、タコラススです。

 2日目は、民泊をしました。一番人気は、タコライスでした。タコライスと言っても、タコが入っているわけではありませんぞ!
 何が入っているかって・・・トマト、チーズ、レタス、ひき肉、ごはんです。ソースをかけて、それを混ぜ合わせて、食べます。ソースは、少しからめ、「ピリ辛っ」ちゅう感じやな・・・口の中で、ひき肉のうまみと、野菜のシャキシャキ感で"たまらーん"って言うような美味しさ。
 次に人気だったのが、サーターアンダギー。私たちも一緒に作りましたよ。作りたてがアツアツで、最高やった。ドーナツみたいなものやと想像してほしい。外側はクッキーよりちょっと柔らかい食感、中はホットケーキの様に温かく優しい味・・・食べごたえがあって満足満足。どの家庭でも、誰でも作れるので、ぜひ挑戦して作ってみて下さい。沖縄ではサーターアンダギーは、お祝い菓子として使われるそうです。
 そうそう、「もずくの天ぷら」もおいしかった。外はさくさくしていて、中はもちもちだ。これぞ沖縄の味!って感じだ。海ぶどうも食べたぞ。プチプチしていて、ポン酢をかけたら、実にうまかった! ゴーヤも食べたけど、ちょっとにがかったなぁ・・・
 そうだ。沖縄の料理や食べ物について、民宿の人に教えてもらったから、みんなにも伝えておくよ。

 沖縄では、豚肉と並んで消費量1位が昆布こんぶだ。沖縄の水は、硬水なので、昆布などでダシをとりにくいらしい。だから、炒めて食べることが多いと言っていた。沖縄の方言で「昆布はクーブ、炒め物はイリチー」と言うらしい。昆布の炒め物・クーブイリチーは沖縄の郷土料理って言う訳だ。何を入れるか家庭によって違うらしいが、私たちがお世話になった民宿では、特に、豚肉と昆布、切り干し大根と炒めることが多いと言っていたよ。ミネラルが多くて、栄養バランスがいいから、たくさん食べてほしいと言っていた。他にも、ニンジンの炒め物、ニンジンシリシリも食べたよ。
 
 2回にわたって紹介した、沖縄食レポはどうでしたか? 琉球料理と沖縄料理、堪能たんのうしてくれたでしょうか? これ以外にも、もっと食文化があります。今度は、みなさんも実際に沖縄に行き、自分の舌で味わい、身体で感じ、会話をして教えてもらってください。

 明日の献立は、ジビエカレー、春雨サラダです。五條市で加工されたジビエの肉を使ったカレーです。私たちが住む五條市や奈良県にも、たくさんの食文化があります。柿の葉寿司や飛鳥鍋は、みんながよく知っているものですね。地元でとれる食材は何だろう、どんな料理がふるさとの味なんだろうと考えてみてください。「季節を感じながら、楽しく作って食べる」中学生の私たちもそれをすることで、伝統を受け継いでいく事になります。ふるさとの味を食べて、身体も心も、大きくなりましょう。
 また、これから暑い季節がやってきます。しっかり食べて元気に夏を過ごしましょう。

 

 6月7個(金)、生徒総会が開かれました。校長先生から、「生徒会は国でいうと国会にあたる。東中開校以来、学校の活性化のために開かれてきた。より良い学校生活を送るために、一人一人しっかり考えてほしい。みんなで、力を合わせてがんばってほしい。」と話がありました。
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 初めに、生徒会長は、活発な話し合いが持たれるようにと、1年生にもわかりやすいように、生徒会や生徒総会の意義について伝えるなど、リーダーシップを発揮してくれました。
 平成30年度の活動計画報告及び決算報告がなされた後、令和元年度の活動計画案と予算案の話し合いが行われました。7つの専門委員会がありますが、各委員長とも大きな声で活動方針について説明をしてくれました。生徒の自治力を高める活動が期待される総会でした。

6月3日(月)、全校集会が行われました。
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〈校長より〉
 4月、5月と大きな行事がありましたが、よく頑張っている。しかし、もう少し、『ピリッ』と出来るのではないかと思っている。学校生活では、ピリッとしたところが必要で、そういう、引き締まる気持ちが、自ら考え行動するという事につながるのです。
 また、6月は、「水無月」と言って、水のない月と書きますが、無しというのは、水がないのではなく、「水の月」という意味です。米を作る人にとって欠かせない水。梅雨の季節にもなりますが、体調管理をしっかりして、元気に過ごしましょう。
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〈人権推進教員より〉
 「挨拶」、元気な声でやってきれていると思う。これからも、「誰に対しても」挨拶をする気持ちを持ち、実行してほしい。
 4月、5月と2ヶ月過ぎましたが、自分自身を一度振り返ってみよう。できたことだけではなく、「できなかったことに対しても向き合う」という事が大切なことだと思う。行動したこと→振り返り→次の目標がわかる。向き合うことで、次に何をするのかが、わかってくると思います。
 自分を認め、他人を認める、そういう姿勢から友達もでき、仲間にもなれるのだと思います。



〈表彰伝達〉
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バレー部:市民球技大会        卓球部:五條内吉野大会
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柔道部:県選手権大会  マルちゃん杯

〈教育実習生紹介〉
 本校の卒業生2名が、3週間、母校に教育実習に来ました。教科は、保健体育と国語です。
懐かしさと、緊張が入り混じっていると思いますが、がんばってほしいと思います。
 さわやかな笑顔と、元気な声で、後輩を指導してくれる事を期待します。

避難訓練

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 中間テスト終了日の5月31日(金)、地震が発生したという想定で避難訓練が実施されました。出口の確保、安否確認、被害状況、けが人等を把握した後、安全に避難を開始しました。
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頭を守る・机は対角につかむ
〈お〉押さない、〈は〉走らない、〈し〉しゃべらない、〈も〉戻らない!
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〈消防署より指導〉
 君たちが早く整列しなければいけないのは、先生たちが、人員(人数・けが人)をすばやく確認し、消防や警察などに早く伝えるためです。
 自分の身は自分で守るという意識を強く持って、行動してほしい。「一瞬の判断が生死を分けるんだ」という事を頭に入れて、常に危機感を持つという事が大切です。
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〈学校長より〉
 初めての訓練としては、大変良かった。しかし、「訓練」という意識があったせいか、危機感がなさすぎるという事も言えた。なぜ訓練をするのか、なぜ危機感を持つ事が大切か考えよう。

 

5月28日(火)、令和元年度の校区補導会総会及び研修会が開かれました。
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 本校校長より、「本校区として何ができるか」「子どもたちの安全のために」ということを常に頭に入れ、活動をしていきたいと挨拶がありました。
 総会後には、五條警察署生活安全課、藤本課長より講義を受け、参加者全員子供たちの安全を守ると言う意識を強くしました。

【近年の少年非行概要】
 件数は減少しているが、その理由として考えられるのは、活動が実を結んでいるという事とインターネットの普及があるのではないか。その中で、問題なのは、犯罪の低年齢化と再犯率という事である。昔と今を比べると、以前は見える場所でのタバコ、非行といったことであったのが、今は、目に見えない相手とのやり取りから生まれる犯罪であったり、インターネットに潜在化されている。

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 現在は、スマホ・SNSといったものを使用し、被害あるいは加害になるケースで、「指導を受けていた」にも関わらず、そういったことに巻き込まれているということが見られる。自分のこととして聞いていなかったという言葉や、小遣いほしさ、断りきれずなどといった理由などからもわかるように、指導が追いついて行かないほど、インターネットやSNSの普及が深く進んでいる。
 大切な事は、フィルタリングをすること。被害にあった人は8割していないのである。保護者がしっかりと、そういったことをやっていく必要がある。「インターネットは、被害・加害がわかりにくい」といったことを認識しなければいけない。
 また、昨今ニュースで取り上げられている、大麻汚染であるが、平成21年をピークに減少していたが、平成26年より増加傾向にある。大麻は覚せい剤などの入り口である。誰かに誘われてというのが最初の理由だが、捕まる頃には、自分から進んで手に入れるようになっている。本当に依存性の高い、恐ろしいものと思わなければいけない。
 また、モデルやタレントにと誘い、アダルトビデオに出演させるということも問題になってきており、女子生徒はそういったことについても、気をつけなければいけない。

最後に、副会長より
 同日、スクールバスを待っていた小学生に刃物で切り付けるという事件がありましたが、これからは一層、子どもたちの安心・安全を確保するために、学校や地域が一丸となって取組をしていかなければいけないと話がありました。
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 5月21日(火)、明日香方面へ、校外学習に出かけました。心配していた天候も晴れ間が見られ、充実した学習ができました。
【目的】
・明日香の歴史を肌で感じ、万葉の世界に思いをはせる。
・班行動を通して、仲間意識を深める。
・役割と責任を自覚し、協力し助けあう。
・公共のマナーを守る。
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 前夜の雨で心配された校外学習。朝の集合の時には曇天で小雨だったものの、明日香村では雨も上がり、次第に真っ青な空の下、活動が開始されました。明日香村は電線類地中化工事の関係で通行止めの箇所があったものの、万葉文化館をスタートに、甘樫丘、飛鳥寺、石舞台、亀石、犬養万葉記念館などを各班で効率よく回り、再集合場所の万葉文化館にはすべての班が時間内に戻ってくることができました。その中でも、B組5班がオリエンテーリングで第1位に、B組4班が第2位に、そしてA組4班が第3位なりました。また、万葉文化館では今話題の令和の出典などの説明を聞き、飛鳥時代の様子に触れることができました。
 班別活動から、普段あまり見ることのできない級友の長所をより多く見つけることができたのではないでしょうか。今回の活動を通して、学年としての絆をより強固にし、学校生活を送っていくエネルギーに変えていってもらいたいと思います。

 生徒感想文より(抜粋)
・明日香村に校外学習へ行ったことで、万葉集のことや、飛鳥寺、橘寺などの、歴史にふれることもできたし、A組B組も関わり合うことができたのでよかったです。B組の中でも絆が深まったし、班でも絆が深めることができました。
・みんなでお弁当を食べたり、バスの中でしゃべったりして、より友情が深まったと思う。そしてクイズはみんなで協力しながらできて良かった。

飛鳥寺                亀石
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万葉文化館・犬養万葉記念館
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190610008.jpg 私たちの住む五條市も、万葉集に詠まれている土地で、明日香同様、歴史の息づかいが感じられる所です。
 東中区域で詠まれた万葉集も、もう一度、味わってみましょう。




 

 

阿太人(あだひと)の 梁(やな)打ち渡す 瀬を早み
               心は思へど 直(ただ)に 逢はぬかも 
                          巻112699  作者未詳

 五條市の東部、吉野川沿いに広がる東阿田・西阿田・南阿田町一帯の地は、かつて『万葉集』に「安太(あだ)」と詠われた場所です。安太に住む人々は、川に杭(くい)を打ちこみ、そこに簀(す)を張って魚を獲る「梁(やな)」という漁をしていたようです。『日本書紀』にも神武天皇が東征するなかで出会った土着の民について、次のような記述があります。
 水(かは)に縁(そ)ひて西(にしのかた)に行きたまふに及(およ)びて、亦梁(や
 な)を作(う)ちて取魚(すなどり)する者(もの)有り。天皇問ひたまふ。対へて曰
 さく、「臣は是(こ)れ苞苴担(にへもつ)が子なり」とまうす。此則ち阿太(あだ)
 の養鸕部(うかひら)が始祖なり。
ここでもやはり安太に住む人々が梁を使って魚を獲っていたことがわかります。
 歌は、その安太の人が梁をうって漁をする吉野川の激流のように、と上三句までが比喩の表現となっています。下二句がこの歌の本意で、周囲の妨げによって逢うこともままならない秘めた恋心が詠まれています。
 『万葉集』にはこのような秘密の恋を詠んだものがいくつかあり、たとえば、「他辞(ひとごと)を繁(しげ)み言痛(こちた)み逢(あ)はざりき心あるごとな思ひわが背子(せこ)」(巻四の五三八)のように、噂が煩わしいから逢わなかっただけで浮気したと思わないでねといった歌や、「人(ひと)眼(め)多み逢はなくのみそ情(こころ)さへ妹を忘れてわが思はなくに」(巻四の七七〇)のように、人目が多いから逢わなかっただけで心まで忘れたわけではないよといった歌がみられます。
 家族や職場、仲間内にはナイショの交際。不安でもどかしい恋心は今も昔も変わりませんね。
(本文 万葉文化館 小倉 久美子)

                 平成278月号 県民だより奈良より

たまきはる 宇智うちの大野に 馬並なめて 朝踏ますらむ その草深野くさふかの
                     中皇命なかつすめらみこと  巻1‐4

 五條市の北宇智駅周辺は、かつて「宇智の大野」と呼ばれていた場所です。
 宇智の大野に馬を連ねて朝の野をお踏みになっておいでだろう、その草深い野を、と天皇の遊猟をことほいだ歌です。直前の長歌とともに、舒明(じょめい)天皇へ献呈された歌であることが『万葉集』に記されています。
 遊猟は、単なる遊びではなく、土地の霊力を得る重要な儀礼の一つでした。長歌(1三)では、「みとらしの 梓(あづさ)の弓の 中弭(なかはず)の 音すなり」という表現が中盤と最後に繰り返されて、独特のリズムを生んでいます。
 『源氏物語』などで、弓をはじいて音を鳴らすことが悪霊退散の呪術として描かれていることから、この歌の梓の弓の描写も、狩猟の道具としての弓であると同時に、呪具としての弓でもあったとみられています。

〈たまきはる〉

 「たまきはる」は、「内」や「命」ということばにかかるとみられます。一般に枕詞(まくらことば)と呼ばれている、古代の歌に特徴的な表現技法のひとつです。解釈には諸説がありますが、霊魂が極まるという意味ではなかったかといわれています。古代人にとって霊魂とは、人間の肉体の内にみなぎる永続性のあるものであり、その魂が極まるとは、生命力の充溢(じゅういつ)を意味したと考えられます。
 魂が極まる内(うち)―その宇智の大野、という音の連関から、この場所が内包する土地の勢いが表現されているようです。支配している地域や、猟場の動植物たちの生命力を詠むことは、天皇の治世(ちせい)を称えることでもありました。
 舒明天皇(在位六二九―六四一)にはじまり、飛鳥には歴代の天皇の宮が営まれました。舒明天皇の香久山からの国見の歌(1二)が、『万葉集』巻一巻頭の雄略天皇歌の次、万葉歌の実質的なはじまりを告げる位置に置かれ、続いて、今回取り上げた遊猟の際の献呈歌が載せられていることは、象徴的だといえます。舒明天皇と飛鳥や宇智の関わりの深さとその重要性がうかがわれます。

〈浮田(うきた)の社(もり)〉

 「大荒木(おほあらき)の 浮田の社の 標(しめ)にあらなくに」(11二八三九)と詠まれた社は、五條市内にある現在の荒木神社だと考えられています。「大荒木野」(7一三四九)と詠んだ歌もあり、周辺一帯は「大荒木」と呼ばれていたようです。
 「標」とは聖なる結界のしるしであり、現代でも「しめ縄」などという言い方があります。この歌は、その「標」をめぐらした神域のように、他人を寄せ付けずに年取ってしまうことを歎(なげ)いた恋の歌です。

                    平成252月号 県民だよりより


楽しいお弁当の時間・・・
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